♪わくわくミュージック宝塚♪

ようこそ♪ 武庫山と紅葉ガ丘と塩谷川のちょうど接点にある 小さな音楽教室のブログです♪

算数のつまずきの理解 ~算数ができないのか、どう教えればよいのか~

こんにちは。 

私の仕事での児童指導員としての立場と、算数につまずきのある子どもを育てている保護者の立場から、このような研修会に参加してきました。

 

算数は、音楽とも大きな繋がりがあります。

音楽は、算数的に理解する人と、感覚だけで理解する人と、色々です。

でも、つきつめていくと、やはり算数から切り離せないものでもあります。

 

そのような興味深い、「算数」ですが、

算数のつまずきに対しての研究は、意外とまだあまりすすんでいないのが現状で、

色々な研究者によりまだまだ研究されつつあります。

 

算数障害や、書字、読字障害を含む学習障害(LD)を扱う病院や施設はとても少ないですが、関西では、大阪医科大学のLDセンターが有名です。

そのLDセンターで、

2019年1月31日(木)に、

算数のつまずきの理解

~算数ができないのか、どう教えればよいのか~

という学習講演会があり、参加してきました。

とても勉強になったし、必要としているみなさんとシェアすることで、

一人でも、算数につまずき、しんどい思いをしている子どもたちの助けになれば良いなぁという思いで、

学んだことを、まとめて書いていきたいと思います。

 

 

 

★講演の流れ

①算数に必要な力

②つまずきの要因

③援助の具体的な方法

④目標設定と合理的配慮について

 

 

◼️算数の理解に関わる認知とは

言語・視覚空間認知・目と手の協応・同時処理・継次処理(手順)・ワーキングメモリー・注意・プランニングといった多くの認知能力が必要となります。つまり、知的レベルの影響が大きく関係してきます。

 

◼️算数に関わる要素には

数の表現の形・数量概念・計算・文章題・図形の5つの要素があります。

 

1つ目にあげた数の表現の形とは

①数詞:「さん」数える・数字を読むときのこと

②数字:「3」と書かれた記号のこと

③数量:具体的な数や量のこと

 

2つ目にあげた数量概念とは

①連続量・・・長さや大きさなどのようなつながり

②分離量・・・●●  〇〇〇 のように1つずつわかれている量のことです。

 

計算には、数字­と数量の結び付きの弱さが影響してきます。

 

文章題だと、問題を読み取る手順や言葉や文章を理解することが必要です。(国語力含む)

 

図形は、長さ・大きさ・角度などの異同を理解する力や二次元に書かれたものを三次元としてイメージすることがもとめられます。(空間認知、立体・展開図など)

 

◼️数量概念の理解に必要な能力として

 

同時処理ができること(ぱっとみて大まかな数量やその違いを把握する能力)

 

空間認知ができること(大きさや長さなどの連続量の把握・位取りの理解)

 

継次処理ができること(順番に数える) 

 

言語:数詞とその順番を覚えて言うことができる

 

以上のことがあげられます。

この4つが出来て初めて数量概念を理解することができます。

 

 

このようなことに、つまずきのあるお子さんには、合理的配慮や、具体的な援助が必要になってくるでしょう。

まず、子どもがどこに困りがあって、なににつまずいていて、どうすればそれを緩和できるのかということを見極めていくことが求められます。

 

算数を理解するのには、たくさんの認知機能を働かせないといけないので、どこにつまずきがあるのかがわからないままその場限りの支援をすることは、その子どもの算数理解に有効ではないということがわかります。


実は、算数の概念が理解できていなくても計算をできる子どもは多くいます。
そんな子どもたちは、1、2年生の間は学校でもそのつまずきに気付かれない場合もあります。


学校では、算数の基本である概念を理解するための時間は多く取ってもらえません。少しやると、すぐに数字を並べて計算のやり方を学び、その反復練習をします。
概念的な理解でつまずきがある場合は、もう一度その子どもに合わせて、具体物を使いながら理解につなげていく必要があるでしょう。

 


ここからは、今まで関わったことがある子どもたちや、聴かせていただいた事例を少しあげてみます。

 

◇Aちゃんの場合

 

・○+○= という数字の計算はできる。

・これは何個かな? ●●●●● ●●
 という課題に対して、「52」と答えてしまう。

★Aちゃんは数字の形の認識や記憶力はバッチリ!その得意分野を使って、計算式を丸覚えするという方法で、学校での算数のドリルなどに対応してきたと考えられますが、意味の理解はできていないため、丸覚えができない数になっていくとつまずきます。また、位取りができていないこともわかります。


◇Bちゃんの場合

 

・  ○○○
  +○○○
---------------------
このような筆算ができる。

・お金を出してきて  ⑩⑩⑩⑩ これはいくら?
という問いには答えられない。

★Bちゃんも、計算のやり方を一生懸命覚えて練習してきたのでしょう。でも、紙面上で答えを出すことで終わってしまい、実際の生活に使う算数にはつながっていないことがわかります。


◇Cちゃんの場合

 

・足し算や引き算の筆算のやり方(くりあがり、くりさがり)を知っていて、計算することができるが、間違いが多く、間違いをする箇所が、その時その時で違っている。

★Cちゃんは、間違いの箇所が、色々、というところに視点をおくと、やり方はわかっているのに、どこかの計算の過程でやるべきことがぬけるのです。
それは、ADHDからくる「不注意」が原因であることが考えられます。また、これの次はこれをする、という順番がとびやすいことなども考えられます。

 

算数のつまずきは、ただ算数が苦手、という単純なものではないことがわかります。

 

算数は答えが一つだから、それを最終的に答えなければいけないという、プレッシャーがあります。  
正解か間違いか、そこにとらわれがちですが、
それだけではなく答えがでる過程もとても大事で、
そこをがんばっているこどもたちを認めてあげることも大切だと、お話の中にあり、本当にそうだなぁと感じました。

 

◼️具体的な手立て

計算が間違っているからといって、「これはこうするんだよ」とその場限りのやり方を教えるだけでは、根本的な支援にならないことがわかりますね。

先程も述べましたが、学校の授業では、概念の理解の部分が短いし、黒板や紙面上での説明で終わってしまうことが多くあります。

その基礎の基礎の部分に戻り、そこを何度も、具体物を使いながら理解することが、まずは大切でしょう。

 

AちゃんやBちゃんのように、記憶力だけで計算のやり方を覚えているのに、意味の理解が乏しい場合は特に、

子どもたちが幼稚園や保育園時代に遊びの中で経験するような数の操作から、しっかり底上げしていく必要があるでしょう。

 

積み木や、ブロック、おはじき、おままごとの道具など通して、

手にとって(これが大切!)、数えること、並べること、

数が増えたり減ったりを、目で見て、声に出して、自分の手で操作しながら体得していくことが大事です。(触覚が過敏なためなのか、操作にも抵抗があるお子さんの事例もあげられていました。)

 

数の表現の形や継次処理、空間認知などは、そのような具体物の操作から学ぶことができるでしょう。

 

 

 

 ● ● ● 

● ● ● ●

 ● ● ● この固まりも

 

 

    ●   ●   ●

 

 ●   ●    ●   ●

 

   ●   ●    ●

  この固まりも

 

広さは違うけど、数は同じですね。

そんな経験も大切です。

 

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●

これは

●●●●● ●●●●●

●●●●● ●●●

こう並べると数えやすいな!

と数えながら気がつくことが大切。

 

そう、実際に数えてみることは、

並べることの必要性を感じる、

そして、数の固まり、位取りへと発展していきます。

 

タイルやブロックを使い、10の固まりの理解、そこから、位取りの理解へ。

操作に慣れてきたら、

百玉そろばんなどを使うと良いようです。

 

積み木やブロック、タイル

 ↓

百玉そろばん

 ↓

タイルなどの図

 

というように段階を踏むと良いそうです。

 

それらを使いながら、くりあがりやくりさがりのしくみ、

位のしくみ(10進法)などの理解へ促します。

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計算のやり方がわかっているのに、やる事の順序を間違えてしまったり飛ばしてしまったりするお子さんには、

計算のやり方の順序を、その子のわかりやすいやり方で提示し、確認しながらすることが大切であるかもしれません。また、計算する時、位がずれたりしないように、紙面上での工夫が必要な場合もあるでしょう。書くスペースの広さや罫線も重要な要素です。

 

私たちは普通、20ぐらいまでの計算は、「自動化」といって、経験から、いつの間にか考えなくても記憶で計算することができることが多くなります。8と2は10 のように。

しかし、算数につまずきやすい子どもたちは、その「自動化」がされにくいこともわかっているそうです。ですから、理解していても時間がかかってしまい、問題を時間内に解けない場合もあります。

 

時間の配慮も必要ですね。

 

また、数の理解がすすんでからも、自動化をすすめるための、視覚イメージ(空間認知)を助けるツールは必要だということがわかります。

たとえば、このような図や表を、いつでも見ることができるように持っているのも良いようです。

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もちろん、その子どもの特性に合わせ、見やすく理解しやすいものを。

 

数の意味がわかっていても、記憶力が弱いことで、九九が覚えられないなどのつまずきにがある子どもには、無理に覚えられない九九を覚えさせることに長い時間費やすよりも、

九九表の見方を覚えて、それを見ながらかけ算の問題を解くことへ進んだほうが良い場合もあります。

 

◯文章題を解くことへの支援

 

文章題を解くためには、まず、その文章に何が書いてあるのかを理解する読解力が必要です。

そこで、こんな文章題プリントを用いているそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◯一枚のプリントに、一問の文章題

①文章の中にわからない言葉がないか確認する設問

②何がきかれているのかを確認する設問

③文の中で、すでにわかっていることは何かを確認する設問

④図や絵で表す

⑤式を立てる

⑥計算する

⑦答えを出す

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

このステップで解くと、順序だてて考えることができる上、

支援者側としても、どこにつまずいているのかがわかりますね。 

 

 

◼️目標設定と合理的配慮について

 

ここまであげてきたような、その子その子にあった支援ツールを使ったり、時間を延ばしたり、計算スペースの工夫をしたり………

読みが苦手な場合は読み上げることをしたり、書くことに困難があれば、代筆やほかのツールをつかったり‥‥‥‥

そのような「合理的配慮」をしていくことはとても大切でしょう。でも、それを他の友だちもいる所で使いたいかどうかは、それぞれです。本人のつまずきだけでなく、本人がどうしたいかという気持ちも重要になってくるでしょう。その気持ちも汲みながら、どのような支援していくかを考え、選択していくことが重要と考えます。

 

また、忘れてならないのは、目標設定です。

特に、それについては、保護者がしっかりと考えて提示していくべき事です。

将来的に、こんな事ができるようになるために、これを学んでほしい、という具体的な目標です。

それにより、学習の質がかわります。量ではなく、質を大切にしたいですね。

 

学校側はどうしてもこの学習の次はこれ、とか、これができるならこれもできるはず、と、次々に課題をあげていきがちになります。それは当然のことなのですが、算数へのつまずきが大きいお子さんにとっては、後々使わないかもしれないことに時間を費やすより、将来的に使える算数を獲得することに重点を置いたほうが良い場合もあります。実際の生活の中では、むずかしい筆算をすることはほとんどありません。それよりも意味を理解する事に重点を置いて、式を立て電卓で答えを出すことができた方が、役にたつかもしれませんね。(これは、ほんの一例です)

 

そして、やはり何より大切なのは子どもたちの気持ちです。苦手なものに取り組むのは大人でも大変なことですよね。わからないこと、できないことがあっても、こうすればわかる、これを使えばできる、という「自分でできる!」の積み上げが自信につながり、次への学習意欲につながっていくでしょう。

 

今回のこの研修会に参加させていただき、この文章を書かせていただいている私自身は、「支援者」としての立場でもあり、算数につまずきのある子どもを育てている「保護者」の立場でもあるため、両方の立場からの学びが多くありました。

 

算数学習の目標をしっかり考えることや合理的配慮についての検討、そしてそれらをしっかり共有することが、保護者の役割としても、保護者と学校の間にいる立場としても、とても大切なことだと学ばせて頂きました。

 

 

その他、配慮された文房具などの紹介もありました。

それについては、長くなってしまうので、またの機会に紹介させていただこうと思います。

 

 

最後に‥‥‥

研修会に参加させていただき、覚書として、また、同じ悩みを持っている方々と共有できたらという思いで、ここにまとめさせて頂きましたが、先生のお話と私の思いとが途中混ざってしまっています。私の耳で聴き変換されての拙い文章で、大変申し訳ありません。

 

くわしくお知りになりたい方のために、書籍の写真も貼っておきます。

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そらいろ(セルフヘルプグループ)


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きょうだい児のための支援について学ばさせていただいたら、

やっぱり、きょうだい児だけではなく、ママやパパへの支援も大切ということに気づきました。

私たちの心の余裕があって、はじめて家族にやさしくできるのではないかなと…。

 

そんなわけで、

お互いに自分たちを支援しあえるという意味での自助グループ(セルフヘルプグループ)

「そらいろ」

を同じ気持ちを持つ二人で立ち上げてみました。

 

場所はオルタナティブスクールともを空いている時間におかりします。

 

子育てにちょっと大変さを抱えている親同士、気持ちを分かち合ったり、情報を共有したりしながら、良い時間を過ごせたら良いなぁと考えています。

 

 

参加ご希望の方は、ご連絡くださいね。

聞こえていますか きょうだいの思い

というタイトルの講演会に参加させていただきました。
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前にも一度、きょうだい児のための会に参加させて頂いたことをブログに書かせていただいたことがありました↓

これは、前々回に開催されたときのものですが。

 

http://wakuwakumusic.hatenablog.com/entry/2017/10/30/010635

 

今回の講演会では、そのファミーユという宝塚で活動されているきょうだい児支援のためのグループの代表の久保さんと、

全国的にきょうだい児支援の活動をされている しぶたね の清田さんのお話を聞くことができました。

 

病気や障がいをもつこどものきょうだいの気持ちを知ること。

そして、そのきょうだい児のためにできる支援は何かを考えること。

 

大きくは、その2つがテーマだったのではないかと思います。

 

病気や障がいをもっている当事者はたいへん。でも、実はそのきょうだいも、とてもたいへん。でも、まだ日本ではそこにはほとんど注目されていません。


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そのきょうだいたちにしかわからない寂しさや不安があります。そこにまわりの皆が気づいて、それが心の中で暴れたり固まったりしてしまう前に、愛情をもってケアしていくことが本当に大切なのだということに、また改めて気づかせていただけたのが良かったです。

 

子どもたちを、どの子も愛していて、それぞれが幸せな人生を歩んでほしい、という気持ちは、親であれば皆持っていることでしょう。

きょうだい皆同じように、と思っていても、実際はその子の状況も環境も、その時々の親の状況も違っているから、同じようにはできません。

それに、親が愛情を公平にかけてあげているつもりでも、こどもにとってはそれが不公平と感じていたり、親の愛情に気づいていない場合もありますよね。

また、もう大きくなってきたから大丈夫と、勝手に親は思ってしまいますが、何歳になっても親の愛情を感じたいと子どもたちは思っているかもしれませんし、きょうだいたちにとっては、大きくなってからの方が悩みが大きくなることもあるでしょう。

 

今回の講演でお話をしてくださった「しぶたね」の清田さんも、「ファミーユ」の久保さんも、

自分の実体験や今まで関わった方の体験談を含めて、お話をしてくださいました。

実際の当事者や保護者の立場の方からのお話は、本当に真に迫っていて、とても説得力のあるお話でした。せっかくこのような貴重なお話を聴かせて頂いたのだから、これが無駄にならないように、自分の心にしっかり刻んでおきたいし、周りにも広げていきたいと思いました。


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↓私もスタッフとして働いているオルタナティブスクールとものブログにも、このことをスタッフが記事にあげてくれています。もう少し詳しく書いてくれているので、ご興味があれば読んでみてくださいね🍀

 

 

 

https://alternativeschooltomo.hatenablog.com/entry/2019/01/19/191752

 

https://alternativeschooltomo.hatenablog.com/entry/2019/01/21/135926

 

ビジョントレーニング③+音感

こんにちは。

またまたインフルエンザが流行りだしているようですね…。

昨年は家族みんなでAもBももらってしまい大変な思いをしたので、今年はなんとか気合いで乗り切りたいなぁと思っていますが…………。

もうもらってしまった方は栄養と休養ではやく元気を取り戻してくださいね。まだの方は、やっぱり栄養と休養で頑張って乗り切りましょう!

 

さて、今日のトピックはビジョントレーニング&音感トレーニング♪

前回からの続きで、ビジョントレーニングにもなる音楽的な遊びを紹介させていただきますね。

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○長めのテーブル又は2つのテーブルをはさみ、向かい合う。

○大人が端から玉を転がす。

○子どもはコップやお椀などで落ちないようにキャッチ(ここではハンドベルを使いました)

○大人は子どもの能力に合わせた速さやタイミングで、声をかけながら次々玉を転がす

ハンドベルに玉が入ると、とても良い音がします。

その音が鳴ったときにそのベルの音階の音を「ド〜〜♪」 と歌うルールにすると、

音程の感覚や、声を音にあわせる力が一緒に育ちます。

また2つの違う音のハンドベルを左右の手に持ってもらってやってみると、両手を使うことや、2つの音を歌うこと、どちらに入ったか瞬時に判断することなどの課題が増え、ゲーム感覚で楽しめます。

 

この遊びは、何のトレーニングになるでしょうか。

○動く玉を眼で追う力

○遠くの玉が手前まで来るのを眼で追うことで、目の焦点を合わせる(左右の眼を使う) 力

○見たものをキャッチする、眼と身体の協応

○音の高さと名前を知り、声を出す、声を音程に合わせる力(それだけをやるより遊びに入れこむことで抵抗なくできる)

○算数のお勉強を目的にしたい場合は、玉の数を数えたり、点数を決めて計算しても楽しく学習できますね!

例えば位取りが苦手な小学生の娘とは、玉一つが100点ということにしてやってみると、100が10個で1000点だね、とか言いながら楽しく計算ができました♪

 

工夫次第で色々なことが身ににつきそうなこの遊びは、しばらく流行りそうな予感です(^o^)

 

何より楽しむことが大切なので、

遊び心を忘れず、楽しんでやりたいですね。

それと、何を一番の目的にするのかも考えた上でやることをおすすめします。

 

眼でしっかり追うことが目的なら、玉の大きさやスピード、玉の色などをよ〜く考えたいですね。

軽い玉の場合、ゆるい傾斜にすると、ゆっくり転がり眼で追いやすいですね。

その子どもの眼の力に無理のないように考えたいところです。

 

音楽を大きな目的にするなら、良い音がする玉にしたいですね。

ビー玉より、少し小さめの少し軽めの玉を私は使います。ドイツのコロコロ転がす玩具(クーゲルバーン)用の玉などがおすすめです。

木の玉でも良さそうですね。

 

受けとめる容器を木製のものにすると、コロン♪と心地良い音がしますね。

音を楽しむなら、それを目的にして色々試すのも楽しいです。ハンドベル以外にも良い音がするものは色々あります。音に耳を傾けるということも、とても大切なことだと思います。

 

うちの末娘は眼で速い物を追うのが苦手なので、ピンポン玉やもう少し大きいボールプール用のボールを使うと、眼で追いやすいようでした。

でも意外と、ビー玉も小さめのわりに、テーブルを転がるときに音がなったり視覚的にも綺麗だったりするためか、追いやすいようでした。

 

大人が転がす時に、同じ種類だけでなく違った玉を時々入れると、転がり方やスピードも変化するので、子ども楽しんでいましたし、玉によく注目するようでした。玉によって点数を変えたりすると、それもまたゲーム感覚で楽しさが増したりします。こういう遊びをしていると、子どもたちは、「もっとこうしたらいいんじゃないかな?」と色々な意見を出してくれて、新しい発想が入って、遊びがどんどん発展していきます。そういうやりとりもとっても大事だと思っています♪

こちらが色々な意図をもってやってもらった遊びが、いつのまにか子どもたち主導の楽しい遊びにかわっていくと、この題材や教材は大成功✨ってことです(^o^)いつのまにかこちらの意図はどこかへいってしまうことも多々ありますが、それはそれでアリ!って思います😉子どもに遊びを取られたら、それはこちらの勝利✌(^o^)楽しい教材だったという証拠ですから、嬉しいことですね♪

 

シンプルに、ビー玉を使って、テーブルでエアーホッケーも盛り上がりますよ。

横には落ちないようにテーブル上でビー玉を打ち返します。

直方体の積み木などを使って打ち合うと良い感じでした。

 

テーブル上での玉転がしの遊び、オススメですよ!安価で手に入りますし、ぜひやってみてくださいね。

 

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

ビジョントレーニング②読譜、ハンドベル

こんにちは。

前回からの続きで、少しずつ、ビジョントレーニングにもなっているなぁと思う活動をあげていきたいと思います。

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これは、音階の書いてあるカードを並べてから(ネル素材の布に不織布のパネルシアター)、それを見て、並んでいるハンドベルを鳴らし演奏する活動です。

 

これは、楽譜に入っていく前に触れておくと、楽譜への移行がスムーズになるため、レッスンに時々とりいれていますが、

かなり眼をよく使う活動になります。

 

少しビジョントレーニングがら話がそれますが、

 

手前のハンドベルの並びは音階で左から右へ高くなっていきます。

鍵盤楽器、鉄琴や木琴などの横並びの楽器は左から右へと並びますね。管楽器やドラムスなどはまた並びが違いますが…。

 

ところが楽譜はどうでしょうか。音階の高さは上下で表されています。そう、座標軸が違うのです!縦の軸の下から上へ音か高くなり、左右の横の軸は、左から右へと時間が経過していく。

手元の楽器の並びと楽譜の並びには、実は大きな違いがあるのです。

ですから、楽譜を見ながら演奏する、というのは、実は高度な技なのです。

 

眼の動きでいうと

 

パネルに貼ってある音階を見て認知

手前の楽器を見て同じ音階の音を鳴らす

パネルに目を戻し、さっき鳴らした音の次の音を見る(これが意外と難しいのではじめは棒などを使って示してあげたりする)

楽器をみて音を鳴らす

 

 

そう、この動きの繰り返しを行うわけです。

 

眼で順番に追う、近くで手元の楽器から少し遠い楽譜へ眼の焦点を合わせかえる、という視線を移すトレーニングがいつの間にか行われています。

もちろん演奏している子どもたちは、眼のトレーニングをしていると感じてはいません。

楽しく、好きな曲を奏でることに夢中です。こんな時の集中力はすごいですね(^o^)

 

楽譜を見て演奏する、という事自体が、かなり眼の力と認知力を要することだということを感じています。

もともとわが娘たちも楽譜を読むことはあまり得意でなく、音を耳で覚えて演奏するタイプですし、私自身もあまり楽譜を読むことは得意ではありません。だから、あまり子どもたちにも楽譜を強要しないですが、やはり読めると便利なので、少しずつでも学んで欲しいと感じています。

 

楽譜が苦手な場合、眼の力を伸ばすと、少し読みやすくなるかもしれませんね。大きめの見やすい楽譜を工夫すると良いかもしれません。色を使うのも良いですね。(これに関してはまた色々考えがあるのでまた後日…)

それは、きっと楽譜だけでなく、眼を使う、ほかのことにもきっと影響していくでしょう。

 

 

ではまた次回につづく(^^)/~~~

 

 

ありがとうございました。

 

 

ビジョントレーニング①

こんにちは〜。

 

新しい年がはじまりましたね♪

皆さんの新年のはじまりは如何でしょうか?

私は、早速新しい嬉しい出会いもあり、なんだかハッピーな年の予感がしています(^o^)

 

私は毎年年末から年始にかけて、一年の疲れがでてしまうからなのか、気が抜けるからなのか、ほぼ100%寝込んでいますが、

なんと、今年は寝込まなかった!風邪もひかなかった!それだけで嬉しくって(^o^)

家族にもケガ人もなく、病人も無く、ありがたいな。感謝感謝。

 

さてさて、今日のトピックはビジョントレーニング。

そう、眼のトレーニングのこと。

これがとてもとても大切だってことを、昨年療育のお仕事上で学びました。

それに関する本も色々読みました。

最近はポピュラーになってきているようですが、まだまだ知らない専門家の方々も多くおられるようなので、もっともっと教育界や保育の分野にも浸透していってほしいなぁと思っています。

 

眼の力は、近視や遠視のような視力検査ばかりが今まで注目されてきましたし、確かにそれも大切ではありますね。

でもここでいう眼の力は、それだけではなく、目を上下、左右、斜めなど眼球をしっかり動かし、目の焦点を近くや遠くにあわせたり、動いているものを眼で追いかけたり、位置の違う物を見比べる、空間のなかでの位置を見定める、細かい線や点を目で追う、

…………など

そういう眼の使い方や動かし方全体のことをいっています。

 

当たり前なことと思われていたそういう眼の動きや使い方の獲得が難しかったり、時間がかかったりする場合があります。そして、その難しさのせいで絵や文字を書くことに困難を覚えたり、本を読むことに時間がかかったり多くの視覚情報から選別して情報を取り込めなかったりすることがあるようです。

特に発達につまずきがあったり、学習のつまずきがあるひとには、眼のそのような力が弱いひとが多いということが最近わかってきているそうです。眼の力を鍛えること(ビジョントレーニング)によって、色々なつまずきや困難が減ったり、脳が鍛えられることにより発達を底上げも期待できるということで、

 

これはやるにこしたことはない!!

やるっきゃない!!(^o^)

 

そう思い、少しずつ教材研究しています。

 

でも、本を読んだり考ええたりする中で気が付いたことは、

今までこれはきっと大事な良い遊びだ!と思って子どもたちと一緒に遊んできたもののどれもがビジョントレーニングになる、ということだったのです!

 

なぜ、どういうところが大事なのか説明はうまくできなかったけど、そうか〜〜、今までやってきたことは間違ってなかったな〜〜!と裏づけをいただけたことが何より嬉しかったし、これからもそれを続けていこう!と余計に拍車がかかりました♪

 

ちょっと長くなりますので、具体的な内容についてはまた次回(^^)/~~~

 

読んでいただきありがとうございました。

謹賀新年

皆さま、

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

今年も、真剣に音楽と子どもたちと自分に向き合い、

今何が大切かな

何が必要かな

何が楽しいかな

 

ていねいに考えて、

一歩一歩、がんばろうと思います

 

子どもも大人も、楽しいことを通して学ぶと、素晴らしい吸収力を発揮します。

それを信じて、楽しむことを第一に考えて、色々なことにとりくんでいけたら良いなぁと思います。

 

皆さまにとって、この2019年が、

楽しく素晴らしい年となりますように🍀