♪わくわくミュージック宝塚♪

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子どもが起きられない理由④

さて、今日のトピックは、

子どもが起きられない理由④

 

過去の記事で

起きられない理由①では「低血糖

        ②では「低血圧」

               ③では「気象病」

をあげました。

今回は

④「起立性頭痛」

について書かせていただきますね。

前にも書きましたが、私は専門家でもないし、医師でもなく、

子育てをしている母としての経験から書かせてもらっていますので、くわしく正しい知識が欲しい方は専門家の書いている書物等を読んでみてくださいね。

これについてとても詳しく説明されている本は、

「小児・若年者の起立性頭痛と脳脊髄液減少症」(中川紀充 編著)です。

お医者さんも読まれるような、専門用語も出てくる、私たちにとってはちょっと読みにくい本なのですが、本気でこの病気について知りたい方にとっては、素晴らしい本だと思います。

 

さて、頭痛には色々な種類の頭痛があって、原因はそれぞれ全く違います。

色々な頭痛の中に、「起立性頭痛」といわれる頭痛があって、簡単にいいますと、

体を横にしていたら痛くないけど、頭をもちあげたら(起き上がったら)頭が痛くなる頭痛の事です。

 

この頭痛の原因は「脳脊髄液減少症」の可能性があります。

強く尻もちをつく、交通事故にあい体に強い衝撃を受ける、病気にかかる‥‥などにより、脳脊髄液がどこからか漏れて少なくなってしまっている状態です。頭の中にある「脳」は、まわりに脳脊髄液が満たされ、そこに浮かんでいる状態になっているのですが、その液が減ってしまうと脳が下がり、ひっぱられることで、頭痛が起こるそうなのです。

 

この起立性頭痛は普通の頭痛薬を服用しても効果がありません。起き上がると重力により脳が下へ引っ張られ、頭痛が起こるため、当然、寝てばかりになってしまいます。

 

この病気の大きな問題点は、

なかなか発見されにくいことにあります。この病気が認知されてからの歴史が浅く、診断できる医師が少ないため、なかなか原因がわからないままつらい症状に悩まされていることがあります。特に、この病気による頭痛と他の頭痛が一緒に起こっている場合、横になっていても、起き上がっても頭痛があるため、起立性頭痛の診断がつきにくくなり、発見が遅れることもあります。

まさに、うちの娘がそうでした。

彼女ははじめにあげた、②低血圧と③気象病による頭痛を持ちながら④起立性頭痛もありました。

3種類の違う原因から起こる頭痛か同時に起こってしまうと、もちろん薬を服用しても効きません。

色々な病院を転々としました。頭が痛いなか、たくさんの病院に行き、たくさんの検査を行ないたくさんの誤診も受けました……。

 

でも、幸いその数種類の頭痛を見つけてくれる良いお医者さんに出会えたことで、ひとつずつ治療をし、時間はかかりましたが、普通の生活ができるようになりました。

 

起き上がると起こる頭痛、もしそのような頭痛で困ることがありましたら、そのような病気がある事を思い出していただければと思います。

その病気の治療法については、本やインターネットで知ることができます。また、それを診ることができるお医者さんも見つけることができるでしょう。難しいのは発見することなのです。

 

うちの娘の場合、入院をしたくなかったので、家で療養しました。ただ起き上がらず、ほぼ寝たきり生活を数ヶ月。髄液の漏れがおこっている穴を、自然の治癒力により塞がるのを待つという、なんとも不確かな感じに思える治療法......。でも、専門医にそうすれば治ります、といわれればできるものです。確かに、それで治りました。

自然治癒力に任せる治療法もあれば、もっと積極的な治療法もあります。それについては、知りたい方は調べてみてもらえたらと思います。

 

今まで、4回に分けて、子どもが起きられない理由、と題して書かせていただきました。

何年か前の私は、

どうすればこの子は元気に学校にいけるのだろう……と、起きたくてもおきられないわが子を前に、悩みに悩み、必死で検索ばかりし、本を読み、医者を探し、動きたくない娘に頼みこんで医者に連れて行き、その度にがっかりし、でも諦めず他の医者を探し………

そんな日々を送って、

そして、ついにはそんな蟻地獄のような日々から抜け出すことができたのです。

 

その経験が、何処かで苦しんでいる方への励ましや助けに少しでもなれたら、という思いで書かせていただきました。

 

今、娘は、今も数種類の頭痛持ちではありますが、コントロールしながら、毎日学校にも通い、自分の夢に向かってがんばっています!

 

しんどかった頃の、何年か前の私や娘に今の姿を見せてあげたいなと思ったりします。

 

頭痛だけでなく、体調管理に苦労しながらもがんばっている皆さんに、エールを送ります🍀