こんにちは。
さて、今回は、前回からの続きで、
楽器の音名表示について書きたいと思います。
↑すみません。この写真ファの表示がぬけておりました^^;
ご容赦ください。
色おんぷを使うことのデメリットについても前回書きました。
色おんぷを使うこと関しては、驚くほどの賛否両論があり、特に反対派の方々は、色おんぷを使う指導者を強く批判したりします。
色おんぷを使ったために楽譜が読めるようにならなかった、という批判が多いです。
こればかりは、使い方が要であると感じますし、色おんぷを使わなくても、音名を文字で書きこむなら同じことが起こりうるわけですから、あまり批判をし合うのもどうかと思います。メリットとデメリットを理解したうえで賢く使っていけたら良いのではないかなと私は思っています。
さて、話を戻しまして、
ちょっとしたつまずきのせいで、なかなか楽器がひけなくてイライラしちゃうぐらいなら、そのつまずきの原因のところにちょっと手をさしのべて、少しでもイライラを減らして楽しめるようできたら嬉しいな‥‥‥そんな願いでここに綴っていきますね。
その支援の一つである、音名の表示はとてもよく行われていることだと思います。障害があってもなくても、どこが『ド』なの〜?という壁には皆が最初にあたるからです。
さてさて、皆さんだったらどのように表示をされますか?
一般的によく見るのは、シールまたは油性マジックで、鍵盤ハーモニカの白鍵の一番手前の広い部分に
ドレミファソラシドを書く、というもの。
正直に言いますと、これはあまり良くないと感じています。
色が、違うということではなくて、位置の問題です。
この位置では、手を乗せたら表示が見えなくなります!大問題発生です!そしたら1音ひくたびに手をどけなければいけないですよね。そしたら音が遅れてしまいます。だから、指で隠れてしまわない位置に表示することが、大前提となります。
なるべく前の方に表示をしたいですね。
また、子どもたちの特性として、
㋹のようにシールがはってあると、ボタンやスイッチのようにそこを押したくなる習性みたいなものがあるように思うのです。
親指や小指ならそのあたりでひくのは良いのかもしれませんが、中指などは本来はもっと前の方の位置でひくのが自然だと思います。
そう考えると、やはり、表示はなるべく前の方に、ピアノやオルガンなどでしたら前の一番奥に直角に立ててしまう方が良いと思います。
そして。
とても大事なのは、
必要でなくなったら簡単に外せるようにしておく、ということです。
目の機能や認知的なつまずきが小さい場合、ほとんどの子が、表示がなくても位置がわかるようになっていきます。たとえば、ドとソだけ表示があれば大丈夫、ドだけで大丈夫、など、こちらの知らぬ間にわかるようになっていることが多いです。
もう、表示がなくても大丈夫かな?と感じたら、思い切って一度全部外してしまって演奏してみて、確認することをおすすめします。それは、なるべく、試されてることを子どもに感じ取られないように、表示していない別の楽器を特別にかしてあげる、とか、そうじしてたらなくしちゃったの、ごめんね、など、別の理由を作る方が、構えがなくてうまくいきやすいです。一旦全部なくなると、何が必要な支援かが、見えてきたりします。
今回は、鍵盤に表示するときの注意点について書かせていただきました。
読んでいただきありがとうございました。
次回は、楽譜について書きたいと思っています。